菌の系統と分類
菌類は、倒木や落ち葉などを“分解”して土へ還したり、昆虫に"寄生"して栄養を奪ったり、自然界では樹木と“共生”して栄養を互いに与え合ったり様々な仲間がいます。
菌類は主に3つのグループに分けられます。「接合(せつごう)菌類」、「子嚢(しのう)菌類」、「担子(たんし)菌類」で、胞子(有性胞子)のつくり方が異なります。いづれも胞子によって種が増えますが、この胞子をどのように作るのかが見分けるポイントになります。
接合菌類は接合胞子囊内に有性胞子を形成する菌類で、クモノスカビなどはこのグループに属します。子嚢菌と担子菌と違い子実体は見られません。
子嚢菌類は、子嚢と呼ばれる袋状の器官の内部に胞子をつくる菌類で、トリュフやアミガサタケなどの食用きのこはこのグループに属します。
担子菌類は、担子器と呼ばれる構造の外側に胞子をつくる菌類で、マツタケやシイタケなどの食用きのこはこのグループに属します。
【参考文献】
https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/chii_nani/chii-navi4-AB.html
https://www.research.kobe-u.ac.jp/ans-intergenomics/Farmer/chapter9.html